「筆耕」とは?
筆耕って筆で文字を書く。
今まで一度は見たことがあると思います。
どんなものでしょうか?
今まで一度は見たことがあると思います。
どんなものでしょうか?
筆 耕
筆 耕 士
最近は書道をやっている人でも筆耕という言葉を知らない人もいると聞きます。
改めて筆耕とは何か?
筆耕の意味
筆耕硯田
文筆で暮らしを立てること。文筆家の硯を農夫の田に見立てて筆で硯の田を耕す。
心職筆耕
文筆で生計をたてること。心の中で機はたを織り、筆によって田を耕し生活する。
つまり、田んぼ=硯(すずり) 、鍬(くわ)=筆 → 耕す。
筆耕硯田と心職筆耕は意味としては同じですね。
梅ちゃん
筆耕は文章も考えるの?
「代筆」と「代書」という言葉があります。
代筆・・・一般的に代筆は人に代わって文字を書く。
良くデパートなどで、熨斗をつけるとき「代筆お願いします。」とか聞きますよね?
それです。
代書・・・人に代わって文章を書く。書類作成手書き。
今でいう行政書士さんなどかもしれません。
代書業っていうものがあるように(今もあるかな?)
昔は文字の読み書きができる人が少なかったので「代書屋」ともいわれていました。
人に代わって文章を書く。書類作成手書き。今でいう行政書士さんなどかもしれません。
筆耕士どんな人がやっているの?
「先生」
呼ばれているのは筆耕社会での敬称みたいなもの。
書道の先生や学校の先生でも何者でもない人でも「先生」何者でもない人っていうのも失礼ですが
国家資格者でもないそれが「筆耕士」です。
そんな何者でもない私も「先生」と呼ばれます。
筆耕会社というものが世の中に出て来るまでは昔はみんな当たり前に?書けていました。
オフィスに一人かふたり達筆な年配の方いませんでしたか?
書道を嗜んでいる方
そつなく書く方
国語の先生だったという人 ←いるか?
美意識が高い方 ←いて欲しい
そんな方は生き方 美人みたいな人感じ。
わたしが以前に研修をさせていただいた筆耕会社は若い方からご年配の方
お世話になった某ホテルでは50代の方から70代の人、定年退職してから就いた方が大活躍していました。
その先生方たちは40年前は本当に忙しくて帰れない日もあったとか。
大変な時期を超えられやっているので急いでいるものや大きな仕事が入っても動じません。
かっこいいです。
淡々と出来る…どんなときでも そんな風になりたい。
本当にそうです。
筆耕士たちは「ちゃんとしたものを納品したい」というプライドを持って取り組んでいるので
集中力がとても要ります。
ある意味プライドを捨てれるプライドをもつ人間でありたい。
筆耕の仕事内容は?
筆耕会社に登録して熨斗を扱うお店や、ホテル、神社で働く人がいます。
登録したからといって働けるものでなく、数週間から数ヶ月書いてからの本番実践です。
個人で請け負っている筆耕士、最近はクラウドソーシングもあります。
基本ができた新人は宛名書きをひたすらやります。文字のバランスを実戦で掴みます。
そして「様」の美しさで決まる。と教わりました。
やっぱり、いくら書ける人でもちゃんとした知識やコツがないと、なかなか難しいのです。
一文字がいくら綺麗にかけても全体のバランスが崩れていると綺麗に見えないのです。
宛名書きはその基本といわれます。
筆耕士の報酬は?
免許、資格があるから出来るという仕事ではありません。筆耕士を育成するための講座などはありますが受けた、修了したからといってすぐに仕事として出来ることでもないのです。
技術が必要です。
デパートや神社ではホテルで常駐し日給や時給などで手当が受け取れる所や
筆耕会社や印刷会社に所属し出来高制「一枚いくら〜」というところもあります。
封筒一通 ¥35から良くても¥80
100枚書いても・・・あとは計算してください。
安く感じますよね。悲しいかな・・・
営業やお客様の間に入り業務をするので手数料みたいなものです。
実際お役様価格は業者にもよりますが封筒一通¥100〜¥300ぐらいかもしれません。
とにかく、
やらなければ、書かなければ報酬はありません。
「筆一本」で生活するということは厳しいので途中でやむなく他の仕事に就かざる負えなかったり、若い人だと先のことを考えれば勧めにくい職業です。
梅ちゃん
それなりの覚悟が必要なこと。
これからの筆文字、筆耕は・・・
今はデジタル化が当たり前に普及している世の中で果たして筆耕というものがなくなってしまうのでしょうか?
「なくなりません!」 と言いたい。
少なくとも筆耕士として活動している限りはなくならないと思っています。
書ける人、書く人が少ない今だから需要があると思います。
「書ける人がいて良かった。」
そんな言葉を聞いたら本当に嬉しいですよね!
筆耕だけでなく人の手で作り上げて行くものは温かみも違うのです。
人間一人ひとり全く同じ人がいないように字もまた違うのです。
職人たち、それを受け継ぐ人たち
さらにそれをいい形に新しく変えてゆく人たちそんな繋がりと文化を大切にしたいです。
今日もありがとうございます。