Japanese calligraphy

宛名を書き間違えてしまったときの対処法

    
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宛名を書き間違えてしまったときの対処法



筆書きに慣れていないと筆を持つ手も震えます。

わたしは今でもあります。

「間違えちゃいけない!」と考えれば考えるほど書き損じしてしまいます。

予備封筒がない時には本当に書き間違えちゃう。

集中力がないと原稿と違うことを書いてしまう。

もちろん、書き直すことが可能ならそれが一番です。

今回は封筒の宛名書きで間違えた時の対処法を紹介していきますが

その前に

個人的な考えをお伝えしていきます。

よろしくお願いします。

筆耕士が宛名書きをするということ

「間違えた時の対処」を紹介することにとても躊躇していました。

筆耕士というプロとして活動している身としては

「プロなんだから間違えはダメ!」

「書き損じなんてあり得ない!」

「普通、間違いに気が付くでしょ!」

そんな想いが駆け出しの頃はありました。

甘えとかでもなく、

人の手でやっているものは、どんな事においても気をつけていてもトラブルや失敗はつきものです。

人間だもの!

せっかく綺麗に書いて安心したと思ったら墨がぴょんって付いてしまった、、、

筆耕枚数の予備がない、、、

失敗のプレッシャーや手が震えて思うように動かないこともあると思います。

今、プロを目指して筆耕を学んでいる方達をはじめとして、どうしても筆で宛名書きが書きたいなど、少しはプレッシャーに負けないアイテムが身につけられたらと思いました。

練習は必要かもしれませんが安心材料となれるように参考になればいいなぁと思います。

封筒筆耕の書き損じ必要な道具

⚫︎ カミソリ(フェザー)

扱いには十分にご注意くださいね!

⚫︎ サンドペーパー(紙やすり)

削ってみて荒目が良い場合は番手を変えてみてくださいね。

⚫︎ ビー玉

丸くて硬そうなものならなんでもOKです。

⚫︎ トレーシングペーパー

私の場合はティッシュペーパーを使いました。

⚫︎ 消しゴム

消しカスがまとまるような消しゴムがおすすめ。

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⚫︎ 砂消しゴム(今回は使用していませんがあったら安心アイテム)

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書き損じした封筒の削り方

カミソリを使用する際は気をつけて下さい!

(1) 気づかないうちに手が切れてしまうので注意して下さいね

(2) ゆっくり、消したい墨の部分に傷をつけるように削ります

(3) 思ったより時間が掛かるので焦らずに丁寧に

気づいたら封筒が血だらけになったことあるわ。十分に気をつけて。

(4) 最低でも5分くらいは掛かる作業です

(5) 削った部分が毛羽立つような感じで

(6) 別の方向から平行に優しく削る

大丈夫?ゆっくりね。

カミソリを使用する際は気をつけて下さい!

(7) 削り残し墨の点々を削っていく

(8) 全体的に点々がなくなるまで取り除く

(9) ボコボコする表面を力を入れずに紙やすりで平にする

誰でも時間が掛かる作業だから慎重に。

(10) 消しゴムで擦らずに細かい削りカスをトントンとしながら取り除く

(11) 封筒の毛羽立ちを落ち着かせるためにトレーシングペーパーを敷いてビー玉で表面をならす

(12) ゆっくりと丁寧に正しい文字を書く

削った後、書くときのポイント

(1) 水分を含んだ筆や洗い立ての筆で書かない。
(2) 必ず同じ素材の用紙(封筒)に試し書きをする。
(3) 書いた墨汁と同じ墨のようにゆっくりと書く。

まとめ:封筒の宛名を削る

⚫︎ 動画はこちら

倍速にしています。

いかがでしたか?

普段だったら間違うことも少ないのに、予備がないときに限ってトラブルが起きてしまうこともあると思います。

電話が来たときにビクッとして文字がよれた…とか?

そんな時に

「 できることを探す 」

綺麗に削れるように練習しなさい。と大先生に言われたことがありました。生意気ながら「えー、プロとしていいの…?」と思ったこともありましたが、教えてくれた通りに練習したら

いつの間にか

「 できることを探す 」が自分の安心材料としてプレッシャーに負けないアイテムがひとつ身につけられたと思いました。

もちろん、書き直すことが可能なら書き直したほうがいいにきまってます。

練習が必要ですが少しでも安心材料になればいいなぁと思います。

くれぐれもカミソリには気をつけて下さいね!

いつもありがとうございます。

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