Japanese calligraphy

条幅作品

    
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条幅作品



条幅を書きためていたのでまとめてみました。

普段のわたしは筆耕士をしていますが、似てるようで違う書も書いています。

筆耕の文字は簡単にいうと誰にでも読める文字を書いて、まっすぐに書き墨色を統一したもの。

書道は?

同じ大きさではなく自然な流れ潤滑を活かすように書いています。

行書

 

両年かくりて秋節しゅうせつに逢い千里の孤舟済水こしゅうせいすいかたわら

中国明代の文学家、徐禎卿のうたです。

二年も旅の空で秋節に逢い千里のかなた済水の弧舟のそば。

済水とは・・・?

中国河南省済源市区西北に源を発している。済源市の名称はまさにここからきている。

引用元 : wikipedia

霜深く野岸烏月やがんからすつき啼きなき 楓落ちかえでお寒江かんこう人秋ひとあきを夢む

霜は深く野の岸に降りて 烏は月に鳴き 寒い川べの落楓には秋を夢みている人がある。

調和体

他郷共に酌む金花の酒 萬里同じく悲しむ鴻雁の天

他郷にあって土地の人達と共に酌み交わす菊酒 万里のかなた望郷の念に悲しむ 鴻や雁に私の気持ちを託そう。

中国の唐代初期の詩人、盧照鄰の詩です。

渭北春天いほくしゅんてんの樹 江東日暮こうとうじっぽの雲 何れの時か一樽の酒 重ねて ともに細かに文を論ぜん

与=與

春の空に渭水の北岸の樹々 日暮れの江南の雲 いつになったら樽の酒をくみかわし 再びこまごまと詩文のことを論じあえるのだうか

中国盛唐の詩人、杜甫のうたです。

仮名交じりの調和体

窓近き竹の葉の葉すさぶ風の音にいとど短かきうたた寝の夢

すさぶ=もてあそぶ

窓辺に近い竹の葉のもてあそぶ風の音にうたた寝の夢がひときわ短く終わってしまった

式子内親王のうたです。

筆耕の仕事と書道

わたしの場合は書道を幼い頃から始めて大人になってから「筆耕」というものを知りました。

「筆耕」という言葉を知らない人も事実です。

書道をやっているから筆耕士になれると安易に考えていましたが、そう容易にではなかったのです。

そして、仕事しながらの筆耕会社での業務を教わり筆耕士という技術をもっと学ばなければと感じた期間でした。

現在ではその間に出会った人たちのお陰もあって「筆耕士」としてのお仕事、技術を提供しております。

筆耕士になれたからといって終わりではなく、これから・・・です。ある意味 職人なので「これは良い。」はあっても「これで良い。」ではないのです。

これからも精進していきます。

いつもありがとうございます。

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