宛名書きのかき方
筆耕の仕事には宛名書きが必須で
ご依頼いただくと数枚から数百枚ひたすら
筆耕します。
筆で文字を書く。
ひとむかし前までは結婚式や式典
役員就任のご案内は
筆で書くことがマナーとされていました。
今回は結婚式の招待状、式典などのご案内で使われる
封筒の宛名書きのレイアウトについてお伝えしていきます。
封筒の宛名書きは筆文字
近年の結婚式の招待状は印刷が多いですが老舗の式場では筆耕室というものがあり
お客様の希望で目録、席札、招待状を筆で書いています。
ところが
パソコンの筆文字フォントより、ひとの手で書いたものは格式が高く見えます。
日本古来の言霊信仰で
「慶び事は太く濃く」というのは縁起担ぎを表しているのです。
招待状封筒の書き方
一般的にご案内状の封筒は
洋1封筒 176×120 が多いです。
練習するときは出来ればコピー用紙ではなく実際に使用する封筒だと墨をのせた時の感覚が掴みやすいと思いますので可能なら本物の封筒などで書いてみてください。
もし購入する際は郵便番号の枠がないほうが横書きに使用する場合でも使えます。
封筒レイアウト
筆で文字を書くときに枠を作成します。
洋1封筒 176×120 のサイズです。
まずはこれを参考に作ってみてください。
レイアウトは重要です。真っ直ぐ書くのは難しいです。
書道の様にきちんと払う、跳ねる、止めることより
文字が中心を通っているか?を意識してみてください。
まずは書いてみて文字が大きくなりやすければ小さめの枠のレイアウトに変えてみてくださいね。
梅ちゃん
書くときは
白い紙
↓ ↓ ↓
レイアウトの下敷き
↓ ↓ ↓
封筒
の順で敷いてくださいね。
レイアウトの下敷きの下に白い紙を敷くことによって
レイアウトの線は黒く細いペンの方が下敷きの線がはっきり見えやすいです!
経験者は語ります。レイアウトの線は赤ペンだと見にくいです。
梅ちゃん
ライトテーブルがあれば便利!
今では筆耕士皆んなが必需品としているライトテーブル、トレース台があります。
使用することによってレイアウトが透けて見えますのでアウトラインがはっきりと見ることができます。
「様」の書き方
全部で14画
ポイントは「へん」と「つくり」のたて線を垂直に書き
「つくり」を気持ち大きめに。
真っ直ぐ書くのは難しいです。
練習が必要です。
文字の表情から人のあたたかな温もりを感じ
皆さんにとって大切な場面に美しい日本の伝統と格式を重んじ毛筆を活用してみてください。
美しい文字が書けますように。
今日もありがとうございます。