仮名の作品集【散らし書き】
仮名の作品を書き続けては画像で残していましたが中々 整理できなかったので今回は散らし書きをまとめてみました。本当はもっといっぱいありますが少しだけ。
ちらし?寿司?散らし書き?何?
Aくん
詩の文字や行を整えずに書くようなこと。空間も大切になってきます。
普段の仮名用半紙ではなく色が入っているものや柄か入っているのを活かして書くのも仕上がりも雰囲気も変わって見えてきます。
与謝野晶子のうた
このおもひ・・・
このおも避
まひるのゆ免と多れ可い不
佐希のかを利の
難つ可しき者留
なんた書いてあるかわからん。
Aくん
- 避=ひ
- ゆ免=夢
- 多れ可=誰か
- 不佐希=ふ酒
- 利=り
- 難=な
- 可=か
- 者留=春
このおもひ真昼の夢と誰か云うふ酒のかをりの なつかしき春
あらら、真っ昼間から・・・?
Bさん
初夏の・・・
者つ奈徒農
わ可葉の可介耳
夜支可須る煙草をの
むよろこ婦
人登
???漢字いっぱい!
Cさん
- 者つ奈従農=初夏の
- 可介耳=かげに
- 夜支=よき
- 可=香
- 須=す
- 婦=ふ
- 登=と
初夏のわか葉のかげによき香する煙草をのむよろこぶ人と
タバコは喫煙所で・・・
Cさん
源実朝のうた
久方能
天のか盤らをうち那可め
いつ可登ま遅し
秋毛
来起尓希り
- 能=の
- か盤らを=河原を
- 那可め
- いつ可登
- ま遅し
- 毛=も
- 起支希り
久方の天の河原をうちながめいつかと待ちし秋も来にけり
待ち遠しい秋です。
Bさん
正岡子規のうた
あしひの 山
や万のし志介ミ
乃まよ避路耳
人より多可き志ら遊里
の花
- 支=き
- や万=山
- 志介ミ=しげみ
- 乃=の
- まよ避路耳=まよひ路に
- 多可き=高き
- 志ら遊里の花=白百合の花
足引きの 山のしげみの迷ひ路に人より高き白百合の花
昔の歌文に見られる修辞法の一。特に和歌などで、特定の語句に冠して、修飾しあるいは句調を整える語句をいう。
引用元:weblio辞書
足引きの〜や久方の〜も枕詞なんですね。
Bさん
寺山修司のうた
や万を見る
わ連と
鋤婦る少年とつ
奈支ては八る流の新しき
土
- や万=山
- わ連=われ
- 鋤婦る=鋤ふる
- つ奈支=つなぎ
- 者流=春
やまを見るわれと 鋤ふる少年とつなぎて はるの新しき土
変体仮名は書く人にとって変わるもので現代人には読めないこと多いですよね。
次回は調和体を・・・
今日もありがとうございます!